「アートが被災地にできること」 

 昨日、東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業[宮城]の「MIYAGI PROJECT」として「アートが被災地にできること。被災地がアートと出会うこと。」のシンポジウムが、大河原町のえずこホールで開催されました。白石の友人からご案内をいただき、参加してまいりました。

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 このプロジェクトは、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団との共催で、東日本大震災で被災された方々を対象に、都が有する芸術文化事業を活用した支援事業を昨年夏より行っているものです。
 様々なアーチストと、震災によって被害をうけた方々とが共同でプロジェクトを立ち上げ、共同で行うことで新たなコミュニティや新たな場づくりが構築されていく。そのための1つのツールとしてのアートであり、その中で地域の人間同士の輪であったり、将来へ向けての希望の持てる、夢を持てる、仕組みを作る、そのきっかけとなるアートを活用していこうというもの、と私は解釈しています。


 実は昨日はこの4つのテーマに分科会がわかれていました。
①「仮の暮らしを生きること」をカンがえる
②「聴く、話す、つながる場づくりの必要性」をカンがえる
③「子どもに笑顔がもどるには」をカンがえる
④「伝統ー何が流され、失われたのか」をカンがえる

 普段、NPOでの「リサイクル教室」はじめ、ガールスカウトなどと関わっていることから、当初は【③「子どもに笑顔がもどるには」をカンがえる】に参加しようと思っていました。
 でも、先日の気仙沼の友人の電話で「子どもは頑張ってるだけどね、大人がねぇ…」という言葉と、前回仮設住宅で聞いた人と人のつながりのお話が、頭の中でクルクルと回転しており、各プロジェクトの紹介を見聞きしているうちに、今度ははっきりと「大人?」「繋がる?」「場所?」の言葉が頭の中で回転していましたので、分科会は【②「聴く、話す、つながる場づくりの必要性」をカンがえる】の分科会へ、その場で決めました。

 この分科会では「対話工房」さんが女川で行っている「女川コミュニティカフェ」のお話と、「こどもとあゆむネットワーク」さんのお話を聞くことができました。

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 「こどもとあゆむネットワーク」さんは、代表の横田さんが本屋さんということもあり、震災後には多くの絵本が全国から送られてきて、それを避難所、保育園、幼稚園、学校と届けておられる活動を。そしてこれまでに本を届けに行きながら子どもたちを支える保育者、保護者の支援の必要性を感じ、シュタイナー教育を取り入れた「手作業(物を作る・色を楽しむ」。いわゆるハンドメイド講座のような・・・)を、保育園のお昼寝の時間などを利用して、保育士さんたちの心のケアなど行っているとのことでした。
 物を作る作業は、愚痴や悩みを口に出すことでストレスを発散させることも出来ますし、新たな楽しみを見つけ出すきっかけにもなりますので、震災関連だけではなく、様々な場面で有効なものといえます。
 その、手作業から、女川町では、みんなが集う集会所は業者さんに頼むと1ヶ月くらいで完成するものを、住民と「対話工房」さんたちが壁を塗ったり、ちまちまと改装し、各々がアイディアと、労力を出しあうことで、人が集まる場となり、そこから「あれがしたい」「これがしたい」とみなが口にだし、それが待ちの復興への取っ掛かりになっていること、そして現地で活動されている岡さんのソフトクリームはいわゆる無礼講で、老若男女の壁がなく対等に話ができるツールとして有効であるというお話など、ソフトクリームも視点、角度かえるとアートだな、と感じました。

 ◆1つの空間で、大勢があつまり、ハンドメイド的なものを作る時間
 ◆協力して何かを作りあげてく時間(集会所だったり、遊び場だったり…)
 ◆共同でイベント行うこと
  (イベント開催までの準備期間、みなが集まって話をする時間)
 それぞれ、時間の共有が出来、知らず知らず縁が結ばれ
 更に縁が広がってゆく…。
 つまりは、人が集まり、新たなコミュニティと、新たに集まる場が構築されてゆく。

 手法は行く通りもあるでしょうし、
 アートに限らず、ほかにもそれに見合ったものはたくさんあるでしょう。


【震災はみんな大変だった。
 物資もなく、食糧もなく
 もらえるものは何でもあり難かったし、
 先を争って、物資をもらいにいくのも仕方のないことだった。
 けれど、こどもはその大人の姿を見ている。
 いつしか「買う」という概念がなくなり
 「持ってくれば?」「もらってくれば?」が
 口から出るようになった。
 子どもらしさも失われ始めてた。

 そんな時、子どもたちはアートと出会った。
 アートは
 子どもらしさを戻してくれる。
 アートは
 心を運んでくれる。】

 これは、子どもに限ったことではないと思います。
 大人は「今を生きる」ことに精一杯で、
「家族を守るため」
「子どもを守るため」ために死に物狂いで過ごした時期も
 間違いなくあったはずです。

 1年経過し、前に進みだした人、
 まだ何も手をつけられない人、
 何をどうしたらよいか、分からない人、
 100人居たら100通り、1000人居たら1000通り、
 想いは異なります。

 そんな今、
 1つの会話のツールとして
 皆が集まる1つのツールとして、アートの出番なんだ?と感じました。
 そう、例の「ソフトクリーム」と同じに1つのツールと同じ♪


 アート=芸術。

でも、ある意味アートは何でもありなわけで、
自分が
人が
「それはアート!」と感じれば「アート」。

 幅も手法も広がっていくような気がしました。


 阪神淡路大震災の時に
「ここの地域は皆仲良くてね、あの家の2階は誰々さんの部屋、
 1階には誰々さんが寝ているって、みんな知ってるから、
 助けに行けたんだ」という、当時インタビューで答えている方々が居ました。

 被災地支援に限らず、
 今、自分がお世話になっている地域のコミュニケーションの再構築にも有効では?とも感じました。





◆芸術文化を活用した被災地支援事業
 ~宮城県、岩手県、福島県でアートプログラムを展開


◆Art Support Tohoku - Tokyo Report
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 様々な活動はこちらからご覧いただけます♪

 


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